2020/06/09 20:52
パリの5区にヌーヴ ・サント・ジュヌヴィエーブと言う通りが在りました。
現在はトゥルヌフォール通りと呼ばれる通りの坂の途中に
ヴォケェ館という下宿屋があって、そこにゴリオ爺さんと呼ばれるお爺さんが居ました。
1819年の混沌としたパリ。
フランス革命後、オスマンのパリ大改造前の貴族社会がまだ残って居たパリの話し
オノレ・ド・バルザックが描いた小説『ゴリオ爺さん』に出てくる通り。
「人間喜劇」シリーズの中の、ひとつの話ですがとても面白かった。楽しかった。哀しかった。
フランス文学の面白さってこういう風景を垣間見れる事。
エンターテイメント性は低いかもしれないけど、
こころの片隅にこっそり残る静かな重み。
今は亡きヌーヴ ・サント・ジュヌヴィエーブ通りのプレートを大きくプリントしたTシャツ。
『ゴリオ爺さん』の住んでいた世界を訪れた記念の
お土産Tシャツにいかがでしょうか?